いくら姉妹といえども……
今週のお題「間取り」
家を建てるときに間取りは散々考えたつもり…。
2人の娘が小さいときは同性だし
部屋を広く使ったほうがよいだろうと
10帖ぐらいの子供部屋を壁で区切らずにいた。
あとで2つに区切れるように両脇にクローゼットと2つのドアをつけて。
姉妹の年齢差もあるからだろうが
子ども達が部屋で無邪気に駆け回って遊んだのは
今振り返るとほんのひと時だった。
小さいときは家族全員で和室に一緒に寝ていて
上の子が小学校高学年になってから自分の部屋で寝るようになった。
間仕切り代わりに真ん中にタンスや本棚を置いて区切っていた……。
そのうち下の子も自分の部屋を使うようになった。
これでお互いのスペースをそれぞれ使って仲良く暮らして……
とはならなかった。
やはり姉妹とはいえ
全くの別人格でプライベートの空間が必要。
そのうち、お互いの生活時間がズレてくると
争いが絶えなくなっていった……。
特に下の子の大学受験のときには
もうヒステリックになるほど……。
タンスや本棚では隙間ができる。
姉の部屋の生活音、音楽、光等に苦情が出るようになり……。
このままでは暴力事件…
いや、極端に言えば殺人事件に発展していってはいけないと
とうとう、真ん中に壁を作って区切ることにした。
防音室ではないので全ての音が遮断できるわけではないが
これで何とかプライベートなスペースは完全に確保できたわけである。
始めから壁で区切るより、手間と費用がかかったようが気がする……。
未来を予測するのは誠に難しいものだ。
あの嵐の時を経て
今では大小の喧嘩はあるにしても
お互いの心の壁は取り払われたと思う……。