こんなときだから「HOKUSAI」観てきた

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

そう言えば私は映画音楽も好きだった。
子どもの頃、母親が映画が好きで……もっぱらテレビで観る映画だったけど、その横で一緒に観ていた。その音楽を聴くだけで情景が浮かんでくる。

 

1.ローハイド

 これは観たことがないけど、昔ラジオで映画音楽特集で流れていてよい曲だな~と思った。西部劇の一場面が見えてきそうと思って……。

2.禁じられた遊び

 子供ながらもう胸が苦しくなるほど悲しくなった。そしてその曲が流れるたびに哀愁に包まれる。

3.風と共に去りぬ

 これは高校生の頃、映画館でリバイバル上映をしていて、その激しい生き方に圧倒され、音楽にも心を打たれた。

4.エデンの東

 ジェームス・ディーンの憂いのある表情が思い出される。

5.サウンド・オブ・ミュージック

 トラップ一家の行く末をハラハラドキドキしながら観ていた。エーデルワイスが流れてくる~。

6.メアリー・ポピンズ

 夢が溢れる世界でチム・チム・チェリーが楽しい。

 

最近(!?……何年も前)ではミュージカル映画も好きで

やはり

7.オペラ座の怪人

 何の知識もなく飛び込んだ映画館で最初の音楽から圧倒されたこの映画。
 初めて映画のCDを買った。

8.レ・ミゼラブル

 ヒュー・ジャックマンの迫力のある歌声から始まり、「民衆の歌」等々名曲が何曲も出てくる。

 

音楽の力って人を元気にさせる。
もちろんその映画音楽の主役である「映画」も。

 

「映画評」や予告に誘われ「HOKUSAI」を観てきた。

葛飾北斎には展覧会を去年の夏に観てから興味を持っていた。

 

「こんな日だから絵を描くんだ」と予告で言っていた北斎
どんな時?
と思いながら映画を観ていた。

 

江戸時代の「天保の改革」の「贅沢禁止令」によって娯楽を禁じられていた時代。
それでも「絵」を描きたいという絵師とそれを応援する役目の本屋の主人。

その時代を生きる歌麿写楽の活躍を横目に
北斎がもがき苦しみながら絵と格闘し
己の絵を生み出していく。

何歳になっても
絵に対しての情熱を
燃やし続ける北斎

 

自分を押し殺して生きるのではなく
人が本気で芸のために人生を生きる姿に魂を揺さぶられた。

 

自由に物を言い、自分のやりたいことを貫くのが難しい時代……。

中国や香港のことを思い出すだけでなく、

今の日本の状況にもダブってしまった。

人は最低限の衣食住だけでなく
やはり娯楽、芸術がないと生きていけない。

 

今日の朝は気分がのらずに何か鬱々としていたが
映画から活力をもらって帰ってきた。

 

こんなときだから映画「HOKUSAI」を観てきた!

  

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