今週のお題「575」
私には認知症の父がいて、田舎で母と弟一家とで暮らしている。
電話で母と話すと父の認知症で色々困っていることを話すのでついつい長電話になる。
戸籍上では「父」であるが、理由あって家族の誰とも一緒に暮らしたことがない。
よって、思い出もわずかしかない……。
その「父」であるが、どうして一緒に暮らすようになったか……。
一緒に暮らすようになって2年半は経つだろう。
それまでずーっと一人暮らしであった父である。
一緒に暮らす前の認知症の前兆と言えば……。
母と父は時々一緒に仕事をしていて
父のことを「経理がもうできないんだよね……」とか
「すごぐ忘れっぽくて、それを指摘すると怒り出すんだよね」と母が言っていた。
それから、もう年なのに新車を何回も買い替えるとか、
晩年は何回も海外旅行に行くとか……。
今考えるとセールスマンにうまくのせられていたのではないかと
思ってしまう。
そんな父であったが、
私も時々電話して様子を確認するようなことがあった。
子どもで電話するのは私1人ぐらいであっただろう……。
父は私には少しは愛情があっただろうか……。
家族の中では
父が一人暮らしで孤独死でもされたら皆が困るよね
という話をしていたので
とうとう実家で母、弟一家と暮らすことになったのだ。
引っ越し作業も弟がしてくれた。
そのアパートと実家の往復で「父」は何度も片付けのことを忘れて
弟と喧嘩になったそう……。
弟が全部作業してくれたのに……。
その時、弟はアパートの一室を片付けもしてくれた。
なんと、ハサミが何個もあったり、色々ゴミが溜められて……。
虫も……。
本当、弟には頭の下がる思いである。
色々ありがとう。