マヤだけが知らない「紫のバラの人」

今週のお題「一気読みした漫画」

 

私の思い出の漫画は「ガラスの仮面」(美内すずえ原作)。
小学生、中学生の少ないお小遣いからコツコツと「ガラスの仮面」を揃えていった。

演劇の才能以外に何の取り柄もない北島マヤ。(実際には容姿もかわい)
それに対しての才能、美貌、家柄……何でも揃っている姫川亜弓
二人のライバル対決が面白くて夢中で読んだものである。

 

人前に立つことが大嫌いな私でさえ、演劇って面白そう、などという間違った夢を一瞬持ってしまうような演劇の醍醐味が伝わってくるのだ。

そしてそこには淡い初恋の人や
陰で支えてくれる「紫のバラの人」……正体はマヤだけが知らない。
大恩人で「紅天女」を演じた、目標でもある月影千草
人物描写がはっきりしていて分かりやすい。

 

貧富の差、才能、嫉妬心、ライバル心、恋心、憧れ……。
こちらも劇の中に入ってもう急な展開に心が鷲づかみされた。

 

取り上げられる「劇」も
たけくらべ
若草物語
嵐が丘
「奇跡の人」……。

以上のような原作のあるものは
本を読むとき、
又は他の映画を観るときも
いつも「ガラスの仮面」でのマヤの演技はこうであった……
などと、どうしても頭に浮かんでしまうほど
脳内に刷り込まれてしまっている。

 

私が夢中になっていつも読んでいるので
私の母親も読み始めた。
私が社会人になり買うのを止めたあとも

実家に帰ると
母親が全巻揃えてはまっていったのには
驚いたものである。
母親をも一気読みの世界に引きずり込んだ
麻薬のような漫画である。

 

その漫画、まだ完結されていないようである。
……っびっくり!!

 

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