愛について考える……『愛の不時着』を観て

遅ればせながら『愛の不時着』にはまっている。(ネタばれ注意)

 

このお盆休みの間中、片付けばかりだったのであまり休んだ……という気がしない。

その中でも楽しみだったのは韓流ドラマを観ること。

それは……『愛の不時着』。一時期新聞等にもすごく取り上げられていて気にはなっていたが、この休みにNetflixに入ってようやく観ることが可能になった。

 

娘と観ているのだが、もう泣いて笑って忙しい。

そこでは愛について考える。

女主人公のユ・セリは韓国で財閥令嬢として産まれてきて物質的には恵まれているが、そこは愛が乏しい世界。

親の相続争いで家族間でも冷たい関係。
食卓についてもお互いに敵のような冷たい雰囲気で
豪華な料理が並んでいても全然楽しそうな感じではない。
せっかくの料理が飾りでしかないように見える。

 

ところがセリが事故で辿り着いてしまった北朝鮮は物が乏しいのに替わって
愛がそこには溢れていた。

隣近所では夫の身分の違いで奥さんどうしでも上下関係があるようだが
困ったときにはお互い様という空気があった。

そしてユ・セリが匿われることになったリ・ジョンヒョク将校の家。
一見クールに見える将校がとても部下に慕われていていつも部下たちが賑やかに集まってくる。

素朴なものしか食べられなくても
暖かい仲間たちの笑顔があって
自然とセリにも笑顔が溢れ食欲も自然と湧いてくるようであった。
皆で食べていたハマグリのガソリン焼きというものなんてとても美味しそうであった!

セリは韓国では贅沢なものを口にしても
あまり食べなかったらしいが……。
(愛がない食卓、一人ぼっちの食事だからだと思う)


深い絆で結ばれた仲間たちはいざという時に命を投げたしてもお互いを守ろうとする。
その愛は見返りを求めない愛である。

牢獄のようなところで将校の秘密を探り出そうとする上司に暴力を受けようとも
全然口を割ろうとしない部下たち……。
それは日ごろ部下を大切にしてきた証であろう。

 

そして主人公たちも命を顧みずにお互いを守ろうとする。

まだ最終回には辿り着いていないが
ハラハラドキドキが続き
忙しい日々の楽しみの一つになっている。