黙食の時代の夫婦旅の薦め――会津若松編(1)
計画の段階では車で行く予定だった。
だが、夫が急に「車だと遠すぎるから電車がいい」と言い出した。
車で高速走っても、電車を乗り継いでいっても自宅から4時間はかかる……どっちにしろ同じぐらい。
いつも帰省は車を利用し、新幹線を利用しないので調べると、新幹線をネットで予約するとちょっと安くなる。(えきねっと)
実際に、簡単に予約できて、SUICAを乗車人数分登録するとそのSUICAで乗車できるので、旅行中切符を失くす心配をしなくてよかったのでとても便利だった。
東京駅から初めて東北新幹線に乗る。
新幹線は平日のせいかとても空いていた。
指定席に乗っているわずかな人はほとんどビジネスマン。
東京駅から郡山駅まで1時間半。
郡山駅では新幹線を降りてJR磐越西線に乗り換える。
こちらもすごく空いていた。
車窓はすっかり稲穂が黄色くなって目に眩しい。
会津若松駅まで1時間強。
会津若松は城下町で平坦なのでレンタサイクルを借りて回ることにした。
駅を降りて南側の大町通りを歩いて10分ぐらいの会津町方伝承館というところで自転車を借りる。(1日500円)
そのまま自転車でまっすぐ行って野口英世青春通りを通る。
野福西本店・大町ガス燈。
会津若松にはこのような伝統的な趣のある建物が街のあちこちに。建築を観て回るのが楽しい。
そろそろお腹が空いたので何を食べようか……。
お城の近くの「喜鈴(きりん)」にて喜多方ラーメンを食べる。チャーシューが柔らくて汁も麺も美味しい~。
店員さんも元気がよくてとても素敵な人々だった。ご馳走様。
腹ごしらえをしたら夫の好きな城へ。
赤瓦の復元された会津若松城。
NHKの大河ドラマ『八重の桜』をちょっと観ていたので感慨深い。
お城をぐるっと見てまわったら野口英世青春通りに戻る。
野口英世青春館の1階のカフェにてお茶タイム。レトロな喫茶店で居心地がよい。
アイスコーヒーでほっと一息。
そこから七日町(なぬかまち)通りへ。
七日町通りにはノスタルジックな蔵が立ち並んで、可愛いお店がいっぱい。自転車を降りてゆっくりと歩きたい。
そのあとは、白虎隊の自刃の地と呼ばれる飯盛山へひたすら自転車を漕ぐ。ゆるい坂をひたすら漕いで30分。やっと着いたと思ったら……。
このような階段が……。思わず、右側のエスカレーターに引き寄せられるが、お金がかかるということなので、階段をひたすら昇る。
飯盛山から会津若松城を見る。(黄色い丸部分)
当時の白虎隊の気持ちはどうであったか思いながら……。
次にさざえ堂の中に入りたかったが、午後4時までということなので翌日又来ることに。
レンタサイクルは飯盛山を昇る前に返却した。こちらも4時までだったのでギリギリに返せた。決まった場所で乗り捨てOK。
飯盛山から会津若松駅までレトロバスに乗って10分くらいで引き返す。
宿泊は東山温泉にて。駅から宿までは送迎車がある。
1日でレンタサイクルで何キロぐらい走ったのだろうか……。
(2)に続く……。