夫が譲れなかったものは……

今週のお題「間取り」

 

我が家は築20年弱の一軒家だ。
自由設計の家である。

前のめりの性格の私は
限られた予算、狭い土地をどうやって生かして
自分たちが住むのに適した間取りになるのか頭を悩ませた。

ここに収納スペースを入れるとこうなって……
あれ? 階段が入るスペースがない!?

パズルみたいでああでもない、こうでもないと考え出すと
楽しくて夜も眠れないほどだった。

 

夫は間取りにはあまり興奮しないみたいで
いつも通りに妻に任せっきりだった。

しかし、そんな夫でも譲れないことがあった。

それは……。
トイレは絶対に2つ。

 

実家で何か嫌なトラウマがあったのか。
えっ~。2つ?
掃除が大変じゃない。私がするのに……。

 

他は私の思いを通してくれたので
夫の希望通りにトイレを2つ作った。

 これは今では大正解だったと思う。

1つはリビングからすぐ行けるし、
もう1つは
寝室横にあって
具合の悪いときにすぐ行ける。

大人4人の生活に2つのトイレは重要。
それも朝は色々大混雑。

 

私の希望は
在宅ワークスペースを作ること。
そのころ、私は在宅でパソコンの文字入力の仕事をしていたので
絶対にそのスペースが欲しかった。

リビングの一角にそのスペースを作ったのだが
子供が小さいうちは在宅で仕事をしたかった私は
そこで仕事をしながら
学校から帰ってきた娘たちの様子を見守ることができた。

しかし……娘たちが成長するにつれて
いつも在宅で仕事をする私が段々うるさく感じられたのか

「なんでママいつも家にいるの?」
と言うようになり……。

口うるさい母親がいつも家にいるのも嫌だし、
友達を連れてくるのも気を遣うからだろう。
………その言葉を言われたときは悲しくなったな。
でも、成長の過程でもあるのだろうと受け止めた。

今では私は外で働くようになったが
そのパソコンコーナーは娘のリモートワークの場所となっている。
よかったね、そのスペースがあって。

  

後悔しているのは和室の扉が引き戸3枚構成なので
閉めるのに何だか手間取るのだ。

あと、上からはしごを引き出す天井裏収納。
これは若いときは荷物の出し入れは気を付けてやれば可能だが
年取ってからははしごを昇るだけでヨロヨロしてケガの元だと思う。

それから洗面所の収納が狭い。
娘が2人もいるとそれぞれの美容グッズが溢れ出すようになってきて……。

 

それから玄関が狭くて収納も狭い。
玄関横には土足で入れる収納コーナーを作り
土物とか夫のゴルフバッグやら
色々入れるスペースが欲しかった。

 

何だかんだ言って
狭いながらもリビングに皆集まってそれぞれのことをしている時間が多い。

それだけ居心地がいいと言えるかも……。
その分リビングに物が集まりやすい。
片づけ下手な家族。

 

家族の将来の様子、暮らし方を何十年先も考えて間取りを考えるのは
とても難しい。

いつか不便な個所をリフォーム出来たらいいなと思う。
そうなったら私は又興奮して夜も眠れないだろう。

 

しかしその前に
外壁や屋根の塗り替え、あちこちの修繕等にお金が飛んでいく……。

 

今出来ること……
収納が限られているのだから
物を厳選して断捨離するのが先かな……。

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