外出先でオムツ貰えますか?

新聞で文化人類学者の小川さやかさん(アフリカ地域研究が専門)の記事を読んだ。

小川さんはタンザニアに日本の小型の便利な製品を持っていくと友人たちに珍しがられるという。

しかし小型製品は彼らのスタイルに合っていないそう。
シェアを想定しているので大型サイズを好み、旅先でもそこで融通するという意識なので荷物が少ないのだとか。

――子どもが赤ちゃんだったころを思い出す。

弟とある場所に出かけるときに
私がオムツを持ってくるのを忘れて家に戻ろうとすると
弟が

「そんなの現地で貰えばいいじゃないの?」
と言う。

私はとても驚いた。

オムツを人に貰うという意識が全くなかったのだ。
全部出かけるときは万全の用意をして出かけないといけないと思い込んでいた。

オムツにおしりふき、タオル、着替え、ミルク、etc……。
小さい子の荷物なのでとても荷物が多くなる。
さらにベビーカーともなれば大変な荷物である。

 

それをバスや電車に乗って
赤ちゃんが出先で泣いたら迷惑かなと
なんだか肩身の狭い思いで出かけていたな……。

 

なんでも自分で用意しなければならないと
自分で自分をがんじがらめにして。

自分で思い込んでいるということは
他人にもそれを強いるということなのか。

 

足りなかったら誰かに貰ったり、借りたりすればよい……。
そんな身軽な意識が
自分が思っていなかった思考だったのでとても新鮮だったのを思い出す。

 

初めての子育てだったので
何でもガチガチに考えすぎていたのかな。

 

初めての赤ちゃんが出来て

「ぼっかぽっか」(深見じゅん)を漫画で読んで
こんな家族になれたらいいなと
何度も読み返したものである。

肩の荷がふっと下りて
心がぽっかぽかになる本である。

 

f:id:katatumuko:20210630214638j:plain

 

今週のお題「一気読みした漫画」